店頭でよく聞かれる質問です。
ただ、これに一言で答えるのは難しいです。
ランプの名前だけでは、器具が何W使うかは決まらないからです。
同じランプ構成でも、器具や点灯方式によって実際の消費電力は変わります。
そこでこの記事では、実際に販売されていた旧蛍光灯器具の「器具消費電力」を使って、方式ごとに比較していきます。
出てくる数字は目安です。1円単位で当てるための記事ではありません。
自分の家の分を正確に知りたい場合は、照明器具の銘板に書いてある「消費電力」を見てください。そこが一番確かです。
電気代の計算条件
この記事の年間差額は、すべて同じ条件で出しています。
- 1日5.5時間
- 年間約2,000時間
- 電気料金単価 31円/kWh
- 金額は分かりやすく丸めた目安
比較するLEDは、条件を揃えやすいのでパナソニックの現行モデルに統一しました。8畳〜14畳は同系統のモデル、6畳のみ別シリーズです。
パナソニックが一番省エネだから選んだ、という意味ではありません。あくまで比較の参考例です。
| 畳数 | 比較に使うLED | 消費電力 |
|---|---|---|
| 6畳用 | HH-CK0625CA | 27.6W |
| 8畳用 | HH-CM0834A | 28.9W |
| 10畳用 | HH-CM1034A | 32.9W |
| 12畳用 | HH-CM1234A | 37.0W |
| 14畳用 | HH-CM1434A | 41.0W |
※旧器具の実例はパナソニックだけでなく、ホタルクス・三菱電機の製品も含みます。比較はメーカーを揃えることより、実在した器具の消費電力を確認できることを優先しています。
自分の蛍光灯を選んでください
ランプに書いてある品番の頭文字で分かれます。
FCLの場合
| 今の蛍光灯 | 旧器具の例 | 比較するLED | 年間差額 |
|---|---|---|---|
| FCL30形+32形 | HAZ9659F 59W | HH-CK0625CA 27.6W・6畳用 | 約1,950円 |
| FCL32形+40形 | HAZ7560 70W | HH-CM0834A 28.9W・8畳用 | 約2,550円 |
比較しているLEDの畳数は、その蛍光灯器具が何畳用として使われていたかに合わせています。
なぜこの畳数のLEDと比較しているのか、詳しい考え方はこちらに書いています。
FHCの場合
| 今の蛍光灯 | 旧器具の例 | 比較するLED | 年間差額 |
|---|---|---|---|
| FHC20形+27形 | 7LKZ793SG 58W | HH-CK0625CA 27.6W・6畳用 | 約1,880円 |
| FHC34形+20形 | HAA7050C 70W | HH-CM0834A 28.9W・8畳用 | 約2,550円 |
| FHC34形+27形 | HHZ7520 78W | HH-CM1034A 32.9W・10畳用 | 約2,800円 |
| FHC41形+34形 | CPHF75037EL 69W | HH-CM1234A 37.0W・12畳用 | 約1,980円 |
| FHC34形+27形+20形 | CPH11020EL 95W | HH-CM1234A 37.0W・12畳用 | 約3,600円 |
| FHC41形+34形+27形 | 15LKZ793SG 122W | HH-CM1434A 41.0W・14畳用 | 約5,020円 |
表を見ると分かりますが、FHCは器具による差が大きいです。
同じランプ構成でも器具ごとに消費電力が違うので、「このランプ構成なら必ずこのW数」とは言えません。上の数字は実例のひとつとして見てください。
もうひとつ、FHCで間違えやすいところがあります。
「86W形」=電気を86W使う、ではありません。
FHC27形+34形は、ランプ側の高出力点灯時が38W+48W=86Wという意味です。実際の器具消費電力には、78Wや79Wといった実例があります。
電気代を見るときは、ランプ側のW数ではなく、器具に書かれている「消費電力」で見てください。
なぜこの畳数のLEDと比較しているのか、詳しい考え方はこちらに書いています。
FHDの場合
| 今の蛍光灯 | 旧器具の例 | 比較するLED | 年間差額 |
|---|---|---|---|
| FHD70形 | HHFZ5160 62W | HH-CM0834A 28.9W・8畳用 | 約2,050円 |
| FHD85形 | HHFZ5204 74W | HH-CM1034A 32.9W・10畳用 | 約2,550円 |
| FHD100形 | HHFZ4357 89W | HH-CM1234A 37.0W・12畳用 | 約3,220円 |
| FHD100形+40形 | HHFZ5880 120W | HH-CM1434A 41.0W・14畳用 | 約4,900円 |
なぜこの畳数のLEDと比較しているのか、詳しい考え方はこちらに書いています。
直管20形の場合
直管は本数がばらばらなので、ここでは4灯の実例を1つ挙げます。
パナソニックのHA8174 GPLは、FL20SS・ENW/18Xを4灯使う器具で、器具消費電力は88W。公式の適用畳数は6畳〜8畳です。
今回は実際に6畳の部屋で使っている場合として、6畳用のLEDと比べます。
| 今の蛍光灯 | 旧器具の例 | 比較するLED | 年間差額 |
|---|---|---|---|
| 20形×4灯 | HA8174 GPL 88W | HH-CK0625CA 27.6W・6畳用 | 約3,740円 |
20形4灯の器具がすべて6畳用・88Wというわけではありません。これも1台の例です。
なぜこの畳数のLEDと比較しているのか、詳しい考え方はこちらに書いています。
最後に
今回の比較例では、LEDへ替えると電気代は下がります。
ただ、「年間これだけ安くなるから今すぐ買い替えるべき」とは思っていません。
見てほしいのは、この辺りです。
- ここに出した年間差額は参考値です
- 同じランプ構成でも、器具によって消費電力は違います
- 正確に知りたいなら、自宅の照明器具の銘板にある「消費電力」を見てください
- LED器具そのものの代金もかかります
- 電源線が直接つながっている器具なら、工事費がかかる場合があります
今の照明に不満がなくて、器具もまだ新しいなら、そのまま使うという選択もあります。
そのうえで自分としては、長く使った蛍光灯器具なら、電気代だけではなく器具の年数も見てLED交換を考えます。
電気代の差は、判断材料のひとつです。それだけで決める必要はありません。


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