レジで「照明を見たいんですけど」と呼ばれて、売場まで一緒に向かうことがあります。
売場へ向かいながら話していると、少し先に展示してある照明が見えてきます。まだ売場までは結構距離があります。
そこでこう聞きます。
お客さん自身に選んでもらいます。
なぜ、離れたところから見てもらうのか
近くで一つずつ見ても、正直どれも明るいです。
でも離れて全体を見ると、光り方の違いが出ます。
- 真ん中だけ強く光って、外側が暗く落ちて見えるもの
- カバーの端のほうまで、わりと均一に光って見えるもの
これは、近づいて明るさを比べているだけだと分かりにくいところです。
自分がこの見せ方をするのは、カタログの数字ではなく、お客さん自身の目で違いを見つけてもらうためです。
売場に着いたら、メーカーの答え合わせ
選んでもらったら、そのまま売場へ歩きながら聞きます。
雑談しながら近づいて、答え合わせをします。
自分がこの聞き方をしてきた中では、東芝を指されることが多いです。
これはメーカーの統計ではなく、あくまで自分が売場でやってきた範囲の話です。全部のメーカーを並べて比べた結果でもありません。
カバーを外して、中を見てもらう
答え合わせが終わったら、展示機のカバーを外して中を見てもらいます。
中にはLEDがたくさん並んでいて、その一つひとつの前に小さなレンズが付いています。よく見ると、白っぽいLEDと暖色のLEDが混ざって配置されています。
ここで話すのは、だいたいこんな内容です。
だから、LEDをどう並べるか、レンズでどう広げるかが器具側の工夫になります。
さっき離れたところで見えた光り方の違いは、この中身の違いが出ているところです。

売場で気になったら、店員に「中を見せてください」と言ってもらえれば見せてもらえると思います。自宅の器具を自分で開ける必要はありません。
昔の丸形蛍光灯と、LEDシーリングの光り方の違い
昔の丸形蛍光灯は、大きな管そのものが広い範囲で光っていました。光る面がもともと大きかったわけです。
LEDシーリングライトは、小さなLEDをたくさん並べて、カバー越しに照らします。
だから「どれだけ均一な面として光って見えるか」は、LEDの数や配置、レンズの作り方で変わってきます。
自分の感覚としては、初期のLED照明には、今よりLEDの点や明るさのムラを感じやすいものもありました。
今の製品が全部同じというわけでもないので、そこは実際に見てもらうのが早いです。
家に帰ったら、今の照明を少し離れて見てください
これが今日いちばん持って帰ってほしいところです。
部屋の入口くらいまで下がって、天井を見てください。
- 中央だけ強く見えるか
- カバーの端まで明るく見えるか
- LEDの点が見えるか
- 全体が面のように光って見えるか
たぶん、今まで気にしていなかったところが見えてきます。
そのうえで「今のままで不満ないな」と思ったら、それが答えです。買い替えなくていいです。
光の広がりと調色の幅を重視するなら、自分はまず東芝を見せます
光り方が気になった人には、自分はまず東芝を候補として見せることが多いです。
理由は、上で書いた光の広がり方と、調色の幅の2つです。
もうひとつ、「普通ので十分」ではなく「せっかくならちょっと良い照明にしたい」という希望が出たときも、自分は東芝寄りで案内することが多いです。
こちらの理由は少し違って、価格を上げる意味を、売場でその場で説明しやすいからです。光の広がり方も調色の幅も、離れて見たり実際に色を変えたりすれば、その場で確かめられます。「高いほうが良いらしいです」で終わらせずに済みます。
ただ、ここは注意してほしいところがあります。
光の広がり方は「このメーカーだから」で決まるものではありません。同じメーカーの中でも、価格帯やシリーズによって作りが違います。
なので以下は「東芝ならどれでもいい」という話ではなく、どこまでこだわるかで見る場所が変わるという整理です。
東芝の3段階|どこまでこだわるかで選ぶ
店頭で実際に確認できたモデルを、こだわりたい度合いで3つに分けます。
1. 普通に使えれば十分(03E系)
- NLEH08003E-LC
- NLEH12003E-LC
調光・調色ができて、普通に明るく使えれば十分。そこまで追加機能にこだわらない。
そういう人は、ここで十分です。
標準モデルだから光り方が雑、という話ではありません。 03E系にも光学レンズ設計が入っていて、カバー全体をきれいに見せる工夫はされています。
自分が店頭で見た範囲では、8畳モデルで約1.2万円前後が主力の価格帯でした。価格は変わるので、その時の店頭で確認してください。
ここで足りる人に、上位機種を勧める理由はありません。
2. ちょっと良い照明が欲しい(47E / 48E系)
- NLEH08047E-LC / NLEH10047E-LC / NLEH12047E-LC / NLEH14047E-LC
- NLEH08048E-LC / NLEH10048E-LC / NLEH12048E-LC / NLEH14048E-LC
48E系は枠付きタイプです。
このあたりで付いてくるのが、こういったところです。
- ワイド調色(2000K〜6500K)
- 約1.3倍の明るさアップ
- 光学レンズ設計
「高いから上位」ではなく、ここに価値を感じる人向けです。
- 暖色側から白色側まで、色をしっかり変えたい
- 必要なときに明るさアップも使いたい
- せっかく買うなら、少し機能にこだわりたい
こういう人には効きます。
逆に、実際そこまで色を変えるか、明るさアップを使うかは、正直に考えてほしいところです。
買ったあと結局いつも同じ色・同じ明るさで使っているなら、そこにお金を払う意味は薄いです。使わないなら、03E系で十分です。
3. 光り方・空間の雰囲気までこだわる(25C系)
- NLEH08025C-LC
- NLEH12025C-LC
ここで確認できているのは、導光板・調光・ワイド調色です。店頭POPでは「間接光で多彩な空間を演出」と案内されていました。
ここは、部屋を明るくする性能に払うお金ではありません。
「光って見える姿そのもの」「部屋の雰囲気」「空間の演出」に払うお金です。
天井まわりの見え方を含めて部屋を作りたい、照明を家具の一部として選びたい、という人には価値があります。
そうでなければ、はっきり要りません。明るさが目的なら03E系で足りますし、色や明るさを使い分けたいだけなら47E / 48E系までで十分です。
なお売場には、ほかにも特徴のあるモデルが並んでいます。気になったら店員に聞いてみてください。
最後に
今日の話をまとめると、こうです。
- 照明は、近くで一つずつ見るより離れて全体を見ると違いが出る
- 違いの正体は、LEDの配置とレンズの作り
- そこにこだわるかどうかは、人によって変わっていい
家の照明を少し離れて見て、それで気にならなかったなら、買い替えなくていいです。
買うとしても、光り方にこだわらないなら標準モデルで十分です。この記事を読んで「じゃあ03E系でいいか」と決めてもらって構いません。
それと、今回は光の広がり方と調色の幅を軸にした話でした。勉強やPC作業など、用途別の専用機能を重視するなら、別メーカーも候補になります。 そこは見るところが変わってきます。
もし迷って、実物を見たくなったら、売場で「離れたところから見せてください」「中を見せてください」と言ってもらえれば大丈夫です。自分もそうやって案内しています。


コメント