蛍光灯をLEDに替えると電気代はいくら安くなる? FCL・FHC・FHD・直管20形で比較

FCL・FHC・FHD・直管20形の4方式について、蛍光灯をLEDに替えると電気代が年間いくら変わるかを比較する記事のアイキャッチ。実際に売られていた旧器具の「器具消費電力」で比較し、数字は目安で正確には自宅器具の銘板を見る。 照明
お客さん
「LEDに替えたら、電気代ってどれくらい安くなるんですか?」

店頭でよく聞かれる質問です。

ただ、これに一言で答えるのは難しいです。

ランプの名前だけでは、器具が何W使うかは決まらないからです。

同じランプ構成でも、器具や点灯方式によって実際の消費電力は変わります。

実際に確認したFCL30形のランプには28Wと書いてありましたが、その器具の銘板は消費電力32Wでした。これは自分が確認した1台の例ですが、ランプ側の表示だけでは器具全体で何W使うかは分かりません。

そこでこの記事では、実際に販売されていた旧蛍光灯器具の「器具消費電力」を使って、方式ごとに比較していきます。

出てくる数字は目安です。1円単位で当てるための記事ではありません。

自分の家の分を正確に知りたい場合は、照明器具の銘板に書いてある「消費電力」を見てください。そこが一番確かです。

電気代の計算条件

この記事の年間差額は、すべて同じ条件で出しています。

  • 1日5.5時間
  • 年間約2,000時間
  • 電気料金単価 31円/kWh
  • 金額は分かりやすく丸めた目安

比較するLEDは、条件を揃えやすいのでパナソニックの現行モデルに統一しました。8畳〜14畳は同系統のモデル、6畳のみ別シリーズです。

パナソニックが一番省エネだから選んだ、という意味ではありません。あくまで比較の参考例です。

畳数比較に使うLED消費電力
6畳用HH-CK0625CA27.6W
8畳用HH-CM0834A28.9W
10畳用HH-CM1034A32.9W
12畳用HH-CM1234A37.0W
14畳用HH-CM1434A41.0W

※旧器具の実例はパナソニックだけでなく、ホタルクス・三菱電機の製品も含みます。比較はメーカーを揃えることより、実在した器具の消費電力を確認できることを優先しています。

自分の蛍光灯を選んでください

ランプに書いてある品番の頭文字で分かれます。

FCLの場合

今の蛍光灯旧器具の例比較するLED年間差額
FCL30形+32形HAZ9659F
59W
HH-CK0625CA
27.6W・6畳用
約1,950円
FCL32形+40形HAZ7560
70W
HH-CM0834A
28.9W・8畳用
約2,550円

同じ使い方と電気料金単価が続いたとすると、FCL30形+32形は10年で約19,500円、FCL32形+40形は10年で約25,500円の差になります。10年間の単純計算です。実際は使用時間や電気料金単価も変わりますし、LED器具の購入費もかかります。

比較しているLEDの畳数は、その蛍光灯器具が何畳用として使われていたかに合わせています。

なぜこの畳数のLEDと比較しているのか、詳しい考え方はこちらに書いています。

FHCの場合

今の蛍光灯旧器具の例比較するLED年間差額
FHC20形+27形7LKZ793SG
58W
HH-CK0625CA
27.6W・6畳用
約1,880円
FHC34形+20形HAA7050C
70W
HH-CM0834A
28.9W・8畳用
約2,550円
FHC34形+27形HHZ7520
78W
HH-CM1034A
32.9W・10畳用
約2,800円
FHC41形+34形CPHF75037EL
69W
HH-CM1234A
37.0W・12畳用
約1,980円
FHC34形+27形+20形CPH11020EL
95W
HH-CM1234A
37.0W・12畳用
約3,600円
FHC41形+34形+27形15LKZ793SG
122W
HH-CM1434A
41.0W・14畳用
約5,020円

表を見ると分かりますが、FHCは器具による差が大きいです。

同じランプ構成でも器具ごとに消費電力が違うので、「このランプ構成なら必ずこのW数」とは言えません。上の数字は実例のひとつとして見てください。

もうひとつ、FHCで間違えやすいところがあります。

「86W形」=電気を86W使う、ではありません。

FHC27形+34形は、ランプ側の高出力点灯時が38W+48W=86Wという意味です。実際の器具消費電力には、78Wや79Wといった実例があります。

電気代を見るときは、ランプ側のW数ではなく、器具に書かれている「消費電力」で見てください。

なぜこの畳数のLEDと比較しているのか、詳しい考え方はこちらに書いています。

FHDの場合

今の蛍光灯旧器具の例比較するLED年間差額
FHD70形HHFZ5160
62W
HH-CM0834A
28.9W・8畳用
約2,050円
FHD85形HHFZ5204
74W
HH-CM1034A
32.9W・10畳用
約2,550円
FHD100形HHFZ4357
89W
HH-CM1234A
37.0W・12畳用
約3,220円
FHD100形+40形HHFZ5880
120W
HH-CM1434A
41.0W・14畳用
約4,900円

なぜこの畳数のLEDと比較しているのか、詳しい考え方はこちらに書いています。

直管20形の場合

直管は本数がばらばらなので、ここでは4灯の実例を1つ挙げます。

パナソニックのHA8174 GPLは、FL20SS・ENW/18Xを4灯使う器具で、器具消費電力は88W。公式の適用畳数は6畳〜8畳です。

今回は実際に6畳の部屋で使っている場合として、6畳用のLEDと比べます。

今の蛍光灯旧器具の例比較するLED年間差額
20形×4灯HA8174 GPL
88W
HH-CK0625CA
27.6W・6畳用
約3,740円

20形4灯の器具がすべて6畳用・88Wというわけではありません。これも1台の例です。

なぜこの畳数のLEDと比較しているのか、詳しい考え方はこちらに書いています。

最後に

今回の比較例では、LEDへ替えると電気代は下がります。

ただ、「年間これだけ安くなるから今すぐ買い替えるべき」とは思っていません。

見てほしいのは、この辺りです。

  • ここに出した年間差額は参考値です
  • 同じランプ構成でも、器具によって消費電力は違います
  • 正確に知りたいなら、自宅の照明器具の銘板にある「消費電力」を見てください
  • LED器具そのものの代金もかかります
  • 電源線が直接つながっている器具なら、工事費がかかる場合があります

もうひとつ、器具の側の事情もあります。日本照明工業会では、一般的な使用条件で照明器具の適正交換時期を8〜10年、耐用の限度を15年としています。使用年数が10年を過ぎると故障率が増加し始めるという案内もあります。

今の照明に不満がなくて、器具もまだ新しいなら、そのまま使うという選択もあります。

そのうえで自分としては、長く使った蛍光灯器具なら、電気代だけではなく器具の年数も見てLED交換を考えます。

電気代の差は、判断材料のひとつです。それだけで決める必要はありません。

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